
「さきもん」という主婦の先物ブログって、バーチャルだったんですね。
こんなテーマの内容です。
勝っているトレーダーのブログは、バーチャルが多いので、気を付けましょう!

以前、
「さきもん」という主婦の先物ブログ
を、よく見ていたのですが、なかなか、夢のある内容でした。
主婦が、日経先物で、1日数十万~100万円ほど稼ぐというブログです。
また、最初が勝てなかったが、師匠に教えてもらって勝てるようになったというストーリーです。
たまに負けたりしているので、妙に、リアリティーがあったのですが、あるとき、
売値と、買戻しの値
をチャートで調べたら、ありえない値段での売買でした。
いわゆる、両方が奇跡的なタイミングでの取引でした。
やっぱり、バーチャルだったのか。。
残念。
一応、ネットで調べてみると、いろいろ書き込みがありました。
ネット上の書き込み、検証について

ブログの内容を信じていた人も多かったので、それだけ、反応が大きかったということでしょうか。
以下、引用です。
2022/04/26 13:28
【質問】
日経225先物のトレードに詳しい人に質問です。主婦トレーダーのさきもんさんが運営している以下のブログですが、バーチャルですか?
僕はさきもんさんのことをすごく尊敬しています。
いつか彼女みたいに年間数千万を稼ぐ専業トレーダーになりたいと思っていました。
ところが、さきもんの日経平均先物トレードブログで公開しているトレード結果は全てデタラメで、実はバーチャルだったというネットの書き込みを見てすごくショックを受けています。
今後もさきもんさんのブログを参考にして225先物を学んでいくべきか否かの答えがほしいんです。
もし彼女が本当にバーチャルトレーダーなら、今まで騙されていたと自分に言い聞かせて新たな道を探していくつもりです。
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/12913896.html
【回答】
少し前まで某証券会社でトレーダーをやっていました。
前職の知識を活かせるとても興味深い質問でしたので、時間をかけて詳しく調べてみました。結論から言いますね。
さきもんの日経平均先物トレードブログは、100%バーチャルです。
100%バーチャルだと断言できる理由は、エントリー値です。さきもんさんのトレードは、
全て5分足の始値でエントリーしています
が、ブログに記載されているトレード結果を遡ってチェックしてみると、
ほぼ100%の確率で5分足の始値と同値でエントリー
できています。リアルなトレードでこれは不可能。
例えば、5分足の始め値が27540円で、同値で「買い」でエントリーしようとしても、27540円に売り板がないとその値でエントリーできません。
5分足の始値は27540円でも、売り板が27550円にしかなければ、27550円でしか「買い」でエントリーはできません。
225先物ラージの場合は、5分足チャートの始値の位置に買い板か売り板がある確率は、それぞれ約50%になります。
それにも関わらず、さきもんさんは、ほぼ100%の確率で5分足の始値と同値でエントリーできています。
もちろん、5分足の始値と同値で指値を入れておけば、高い確率で約定しますが、毎回これをやると10回中2回か3回は未約定のまま値が離れてしまいます。
しかし、さきもんさんのブログをチェックした限りでは、ほぼ100%の確率で5分足の始値でエントリーできているのに、未約定が1回もありません。
ほぼ100%の確率で5分足の始値と同値でエントリーできて、約定率も100%なんて物理的に不可能。
また、ブログのトレード結果を見る限りでは、損切りドテンをする際に、損切り値とドテン値が100%の確率で同値になっており、それを千回以上も100%の確率で成功させていますが、これも物理的に不可能。
つまり、物理的に不可能なトレードをしているので、バーチャル以外では説明がつきません。
225先物の取引に詳しくない人は、さきもんさんのトレードがリアルトレードに見えるかもしれませんが、これは100%バーチャルトレードです。
さきもんさんは、バーチャルだとバレないように、トレードツールの機能のことや大きいサイズでエントリーする際の心理的なことなどもブログに書いているので、人を騙すの上手いな〜とある意味感心してしまいました。
尚、さきもんさんのブログをチェックしていると、
そのお師匠さんであるSinさんのアシュラトレードブログに誘導される仕組み
になっているようですが、この人は
高額な225オプションや先物の教材を販売
しているようですね。さきもんさんのブログは、Sinさんの高額教材を宣伝するのが目的なのではないでしょうか。
念のために書いておくと、Sinのアシュラトレードブログの225先物のトレード結果も100%バーチャルです。
理由はさきもんさんと同じです。
最後に金融の世界に身を置いていた者として大事なこと言わせてもらうと、投資で本当に稼いでいる人は、そのトレード手法を公開したり、ましてや高額な教材を販売するなんて絶対にしません。
勝てるトレード手法は、多くの人に知られた時点で勝てる手法ではなくなってしまうからです。
それに、勝てる人は、わざわざ高額教材なんて販売しなくても、自分でトレードすれば余裕で稼げてしまうわけです。
自称投資家を名乗って高額教材を売っている人達は、自分では投資で稼げないから、稼げるノウハウを謳って詐欺教材を売る以外に稼ぐ手段がありません。
投資系のブログを参考にしてトレードを学ぶ際は、このことを頭に入れておくと騙させずに済むと思いますよ。
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/12913896.html
かなり、緻密な分析ですね。
でも、今回の事案より、更に、手の込んだことをされたら、検証できない可能性もあります。こわいですね。
また、別の書き込みもありました。
2022/03/11 23:09 (一部抜粋)
Aがブログでお師匠さんと呼んでいるBのブログも併せてチェックしていたのですが、Aは「トレード結果」という記事タイトルでブログを更新しているのに対して、Bは「○月○日のトレードとポジション」という記事タイトルでブログの更新をしています。
ところが、先日Aのブログをチェックしたところ「○月○日のトレードとポジション」という記事タイトルでブログが更新されているではありませんか。
それで気づいたんです。
Bが間違えて自分のブログの記事タイトルをAのブログで使ってしまった = Aのブログを更新しているのはBであり、Aとは彼が作り上げた架空の人物だということに。
尚、AとBの文章には同一人物としか思えないような癖があり、文書鑑定の専門家に二人のブログ記事をチェックしてもらったところ、BとAは間違いなく同一人物であるとのことでした。
では、なぜBがAという名の架空の主婦トレーダーを作り上げてブログを立ち上げたのか?
それは、Bは225先物とオプションのコンサルタントを自称しており、その契約(50万円以上)を取りたかったからだと思われます。
Bのコンサルを受けた普通の主婦が225先物で年間2000万円以上も稼げるようになったというストーリーは、225先物の技術を学びたい人にとって、十分すぎるインパクトになりますからね。
私の場合は、Bのコンサルを契約をしたわけではありませんし、彼の高額な情報商材を買ったわけでもありませんので、直接的に被害に遭ったとは言えないのは重々承知しております。
https://okwave.jp/qa/q9986724.html
この方の分析では、
さきもんの師匠が、情報商材を売る為に、「さきもん」という架空の主婦を作り上げブログを書いている
というものです。
まぁ、手の込んだことをするものですが、広告をだすより、安上りなのは間違いありません。
結局、高額な情報商材に誘導したいということなんですね。
また、ブログのタイトルも、以前は、
さきもんの先物トレード?
だったのが、いつのまにか、
日経平均先物トレード日誌記録用
に変わっています。
多分、5ちゃんに書かれて、タイトルを変更したのでしょうか。
5ちゃんには、「Sin(山根晋爾)なる人物がなりすました」とあります。
ネットで調べると、
平成30年11月13日 財務省 デルタインベストメント株式会社に対する行政処分について
で、下記の記載があります。
無登録業者に対する名義貸し
https://lfb.mof.go.jp/fukuoka/kinyuu/pagefukuokahp016000050.html
当社は、平成28年2月以降、当社の名義をもって、山根晋爾が実質的な代表を務める株式会社サン(法人番号9120001165540。金融商品取引業の登録はない。以下「サン社」という。)に投資助言・代理業を行わせた。
また、集団訴訟呼びかけ掲示板という掲示版で、下記の記載もあります。
初めまして。
https://classactionjapan.net/forums/topic/%E5%B1%B1%E6%A0%B9%E6%99%8B%E7%88%BE%E3%81%AB%E8%BF%94%E9%87%91%E9%9B%86%E5%9B%A3%E8%A8%B4%E8%A8%9F/
私は山根晋爾が経営する法人に一億以上の資金運用を依頼し一時は2億ほど利益が出ていました。
その後の運用でその利益が1億に減じた際に資金の引き上げを行いましたがその際に3000万程納得のいかない利益減少があった為に民事訴訟を申し立てました。
結果的に裁判は勝ちましたが1円たりとも得ていません。
訴訟費用そのものは大した事ありませんが実際の法廷でのやり取りが相当厳しかったです。
ご自分に一切の非が無いと判断しているのであればどれだけでも裁判すればいいと思いますが、直接話したがる事を厭わないタイプの人間で少し恐ろしさを感じました。
山根晋爾自身は弁護士を雇うことも無く自分で裁判に出てきて答弁し面と向かって執拗に詰問してくる事が精神的にとても参りました。
弁護士に任せて自分は出席しなければ良かったと後悔しました。
自分で答弁書を作り裁判をする事にも法廷での振る舞いもかなり慣れているように見えました。
恐らく裁判は勝つはずです。
裁判長と原告に対して言いたい事を言い終えたら裁判に来なくなりますので自動的に勝つことになりますがそれだけです。
既に3年以上前のことですが未だに嫌な記憶として残っています。
裁判をした経験者からのアドバイスとしては裁判には十中八九勝てますのでその結果だけが欲しいなら積極的に裁判をやるべきだ、という事です。
また弁護士に完全に任せて原告として裁判所には同行しない方がいいと思います。
お役に立てば幸いです。
調べると、いろいろ見えてくるものがありますね。
人を信用しすぎるのもよくないということですね。
いやな世の中になりましたね。
でも、このようなことは、いつの世にも存在しています。
ちなみに、よく聞く話しで、ネット上では、
デモトレードの画面を使って、めちゃめちゃ勝っているように見せている。
という人が多いという話しを聞きますね。
なかには、ライブ映像で、リアルトレードを流している人もいますが、レアケースですね。
さいごに、

世の中には、金儲けの為に、人を騙す、、いるんですね、そういう輩が。
みなさん、うそのような話には、気をつけましょう。
「ウソのような儲け話しは、ウソ」ですからね。
もっとも、ウソのなかにも、「なるほどっ」と思わせる内容をちりばめてきます。
例えば、今回の事案では、先物のトレードで、レジスタンスや、ラウンドナンバーを意識するといったようなことですね。
ですので、内容が100%ウソではないのですが、その目的に悪意があるということになります。
そこを見極める必要がありますね。
以上、「勝ってるトレードブログは、疑ってかかれ!」についてでした。
