
苫米地英人の洗脳に関する本についての忘備録
こんなテーマの内容です。
苫米地英人氏の、「人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44」、「夢をかなえる洗脳力」の書籍について、なるほど、と感じた点を整理しています。

とまべっち(苫米地英人)氏は、テレビのコメンテーターとしても有名ですが、
物事の核心
をついたコメントには、いつも、「はっ」とさせられることが多い。
下記の書籍でも、いくつか、
「なるほど、、」
と思ったことがあったので、忘備録的に記載しておきます。
人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44

とまべっち氏の専門分野のひとつでもある、
洗脳
に関する書籍です。
ここでは、
自分に対する洗脳
という視点で、いくつかの重要なことが語られています。
努力とか根性、、
よくある成功本には、「努力」「根性」といったワードがでてきます。
しかしながら、
「努力」「根性」が無いと達成できなこと
は、そもそも、自分に合っていないということがいえます。
つまり、 「努力」や「根性」で、無理をして達成しようとしているということです。
逆にいえば、やりたい仕事であれば、「努力」「根性」なしでも、何時間でも集中できるということです。
また、実際、「努力」「根性」が必要なことを行う場合は、
IQが低下する
という側面もあります。
ですので、そもそも、
人生で成功する為には、「努力」「根性」が必要だ
と唱えている人は、こういった逆説的な事実に気が付いていないということになります。
「努力」「根性」のような「Have to」ではなく、「したいこと」つまり、「Want to」を行うことが重要という視点です。
過去にこだわらない
よく、過去のことを思い出して、
ああしておけばよかった
と悔い悩む場合があります。
しかしながら、過去を振返っても、未来が変わるわけではありません。
つまり、これから、良い未来を描くには、過去は忘れたほうがいいと言えます。
そもそも、過去のその時点で最良だと考えて判断した訳ですので、後悔することに意味はありません。
それよりも、
今よりも素晴らしい未来の姿
をイメージしたほうが、現実的といえます。
今の自分が、理想の自分とだと考える
例えば、過去を振返って、思い悩むということは、
現在の自分を低くみている
ということにほかなりません。
これでは、そもそも、良い未来を描くことはできません。
そうではなく、
現在の自分は、理想の自分だ
ということを前提にすることで、
今よりも良い未来を描くこと
ができるという考え方です。
バイオパワーに影響されないようにする
バイオパワーとは、
生活に忍び込んでくる権力
のことです。
人は、知らず知らずのうちに、この、バイオパワーに影響を受ける可能性がある為、注意が必要です。
そもそも権力とは、
抑圧;やらないと罰を与えるそ
強制;だからやれ
ということを意味します。
しかしながら、バイオパワーは、そういった抑圧や強制力が無いのに、あたかも、抑圧や強制力があるかのように振る舞わせてしまうものと言えます。
例えば、
〇〇をしないと時代に取り残される
〇〇をしないと飢え死にする
といった思い込みも、その背景にバイオパワーがあると言えます。
テレビを見ると、知らず知らずのうちに、このバイオパワーの影響を受けやすくなりますので、注意が必要です。
夢をかなえる洗脳力

この本の最初の項目で、
われわれは、勝っても負けても幸せになれないシステムのなかにいる
という、なかな鋭い指摘があります。
つまり、
競争社会は、敗者を大量に生み出すシステム
であり、
敗者は幸福感を得ることができず
また、
勝ったものも、次の闘いに挑む
ということになります。
そういったスパイラルのなかでは、ごくごく少数の一部の者を除いて、大多数は、幸福感のない状況になるという、怖いしくみになっているという視点です。
では、なぜ、そのようなことになっているのでしょうか。
それは、そうすることが、
ごく一部の者にとって、都合がいいから
と解釈できます。
自己啓発システムのヒミツ
よく、会社などで導入されている
自己啓発、自己実現の研修システム
は、もともと、
米国において、兵士や奴隷を要請する為のシステム
であり、ことを知っている人は少ないのではないでしょうか。
誰も、奴隷や兵士にはなりたくありませんが、それを喜んで行わせる為のプログラムが、
自己啓発プログラム、自己実現プログラム
なのです。
こういった研修を受けると、
高い能力をつける為
あるいは、
夢の実現
といったことを思い、自ら進んで行動するようになります。
しかも、こういった類の研修は、
先に洗脳?された社員が率先して促進する
ということが多く、そのことで、研修の中身がより説得力があるように感じてしまう訳です。
また、同様に、
会社の企業理念
も、もっともらしいことを掲げて、その理念に従うように強制されるということもあります。
例えば、ブラック企業ほど、
誰も否定できないような理念を掲げているようなケース
もあります。
もちろん、会社の創業者が純粋な考えで会社の理念を掲げている場合もありますが、現実的には、理念と実際が乖離しているような会社も多く存在しています。
よくよく注意する必要があります。
抽象度を高くするほうが満足度が高くなる
「幸せになりたい」という言葉の裏には、
少なくとも、「私」は幸せになりたい
というニュアンスが含まれています。
ここでいう「私」は、自我という意味合いになります。
それに対して、幸せの抽象度が高くなると、幸せの度合も高くなるという考え方が書かれています。
ここでいう抽象度とは、
〇〇のみんな
あるいは、
日本の国民
といった大きな視点をもつということです。
なかなか深い意味合いの考えと言えます。
今の自分が最高だと思って生きているか
根本的に、
現在の状況を不幸だと思って生きていては、未来においても幸せを掴むことはできない
ということが指摘されています。
逆にいると、
いまの自分を最高だと思って生きていくことで、最良の未来も手にすることができる
といえます。
確かに、論理的にも、こういった精神状態が重要と言えます。
世の中の成功本の落とし穴
世の中の一般的な成功本では、
競争に勝つことが成功
と定義しており、そもそも、その定義が間違っているということが指摘されています。
つまり、
競争に勝つことと、幸せになること
には、何の因果関係もないということです。
間違った定義に従っていては、間違った方向にしかいけません。
間違った定義である、競争に勝つことではなく、幸せになることを目標にしたほうが良いにきまっています。
ですので、世の中の
競争に勝つこと = 幸せ
という風潮に注意しなければなりません。
また、こういった成功本では、その夢が、
・マザーズに上場する
・〇〇億円を稼ぐ
・フェラーリを手に入れる
などの類が多いというのも特徴です。
このようなレベルの低い成功本、成功のイメージを説く人に影響されないように、注意しなければなりません。
さいごに

苫米地氏の本は、
従来の常識に捕らわれない、しかも、本質的な考察
が書かれていて、新しい気づきがあります。
逆に、世の中の常識と呼ばれているものが、
いかにレベルの低い
あるいは、
欺瞞的なものが多い
ということにに気づかされます。
また、テレビや新聞などのいわゆる大手マスコミに影響されると、そういった誤った考え方に偏ってしまうリスクがあるので、気をつけないといけないですね。
以上、とまべっち(苫米地英人)氏の書籍についてでした。
