
FXの聖杯について、自分なりに考えてみました。
こんなテーマの内容です。
FXには、聖杯と呼ばれる、勝てる手法があるとされています。
でも、考えてみると、それは、伝説だと思います。

FXのトレードでは、よく、
聖杯
あるいは、
聖杯探し
といったことが言われます。
聖杯の意味としては、いわゆる、
必ず、勝利するという方法
のことです。
聖杯の語源は、
聖杯とは、ロンギヌスの槍で刺されたキリストの血を受けた聖なる器のこと。 もしくは聖なる力を持った器
のことです。
インディージョーンズの映画、「インディ・ジョーンズ・最後の聖戦」では、
この杯に水を注いで飲むと永遠の命が得られる
と描かれています。
では、FXには、聖杯は存在するのでしょうか?
残念ながら、FXに、聖杯は存在しません。
そのことについて、自分なりに考察してみました。
FXの聖杯が存在しない理由

01;勝率が高い方法があったとしても、特定の環境のみにしか適応しない
システムトレード(設定した取引ルールに従ってシステム的に売買を行う取引)を例にしてみましょう。
例えば、このシステムトレードで、勝率の高いロジックがあったとしても、実際のところ、それは、
特定の環境のみにしか適応しないもの
がほとんどです。
ここでいう環境とは、日足・時間足、分足といった複数の時間軸でのトレンドの状態を指します。
結局、聖杯と呼ばれるロジックがあったとしても、同様に、
ひとつの手法は、それが、うまく機能する環境にのみ、適応する
と言えます。
全く同じ環境が継続的に続くことは、ありません。
トレンドは、どこかで転換します。
また、逆に、複数の聖杯があって、環境ごとに使い分けができれば、ある意味、勝率がアップするかもしれません。
しかしながら、それでは、聖杯とは言えないという矛盾が生じてしまいます。
いずれにしても、
どんな環境にも使える手法
は、存在しないと言えます。
02;安定的にプラスになっているトレーダーでも、勝率は、6~7割前後
実際に、勝っているトレーダーの勝率は、どれくらいなんでしょうか。
oanda証券の下記データを見ると、
上位100のユーザーの勝率が、66%
というデータがでています。

【画像引用】FXで勝っているトレーダーと負けているトレーダーの違いとは?
https://www.oanda.jp/lab-education/blog_column/trading_data/
かなり現実的な数字と言えます。
66%前後を目標に、
トレード時のリスクリワード
や、
資金管理
の方法を改善しながら取り組んで、ようやく利益が積みあがっていくというのが、現実的な姿だと思います。
それ以上の勝率を安定的に叶える手法(聖杯)は、
伝説
と言って、いいのではないでしょうか。
03;聖杯をみんなが使えば、聖杯ではなくなる
逆説的な意味合いになってしまいますが、仮に聖杯が存在したとして、それをみんなが使うようになれば、それによって、トレンドに大きな影響がでてしまいます。
そうすると、
その手法が有効となる前提が崩れるという矛盾
が生じてしまいます。
仮のお話しになりますが、上記のような矛盾が生じるということは、いずれにしても、聖杯が存在する理由を論理的に否定することになります。
まとめ

安定的に勝てない状況が続くと、ついつい、
良い方法としての聖杯
を探してしまします。
しかしながら、
高い情報商材を買っても、結局、それは聖杯とは、異なるもの
ということになります。
それはそれで、学習材料としてはいいのかもしれませんが、高価な商材を購入するのは、コストパフォーマンス的に、もったいない気がします。
FXのトレードの質を向上させるには、やはり、ある意味、スポーツと同じで、
基本的なことを学びつつ、練習と改善を繰り返す
ということしかないのでしょう。
以上、FXの聖杯についてでした。
